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私たちを支えてくれるものは何だろう? /”問い”を育む 高校生たちの物語 #36

▲手に持っているノートは『言葉の標本』

 

「”問い”を育む 高校生たちの物語。」は、カタリバオンライン for Teensで出会った全国の高校生の「未来」と「探究」を応援するインタビュー企画。

日常の小さな疑問や違和感、純粋な好奇心や”好き”から、迷いながら一歩ずつ「マイストーリー」を歩む高校生を紹介します。

 

ぎゃわさんプロフィール

高校1年、広島県在住。国際貢献や社会奉仕活動を行うインターアクトクラブと、SDGs研究会に所属している。SDGs研究会では、お弁当として持参されているおにぎりの写真を撮ってSNS投稿すると、1いいねにつき発展途上国に5食が寄付される取り組みに参加。最近熱中しているのは「色々な人と交流する」こと。

誰もが心地よく、安心できる「第三の居場所」をつくりたい。

 

Q:今取り組り組もうとしている探究活動/マイプロジェクトについて教えてください

まだアイデアをあたためている段階なのですが、古民家を活用した居場所づくりをしていきたいと思っています。テーマは、「地域×子ども×国際」です。子どもや大人、そして外国人の方々を含めた地域の人、更に観光で訪れた人まで、あらゆる人が立ち寄れて、やりたいことを表現出来たり、安心感を得られたり、異なる文化に触れられる…。など、一人ひとりが「自分の居場所」を感じられる場所をイメージしています。

 

こう考えるようになったきっかけはいくつかありますが、中学時代の私自身の経験や身近な人の影響が主にきっかけとなっています。

 

中学3年の時、私は生徒会の執行部として、上手く動けない自分が情けなくて、悲しくて、恥ずかしくて、とても辛い時期がありました。塞ぎ込む私を家族や学校の人たちが、優しく支えてくれているのを感じつつも、精神的な辛さはなかなか消えず、学校や家以外の心が安らげる場所が欲しい、と心のどこかで感じていました。

 

また、もう一つのきっかけは、「周囲の音や環境に敏感」などといった特性を持った身近な人がいたことです。その子は、先生も友だちも好きだけれど「学校」という場所に行けなくなり、苦しんでいました。そこから「私には何ができるのか…。」と考えるようになりました。

 

こうした経験から、私は色んな人が安心して立ち寄れる居場所を作りたいと思うようになりました。また、国際系の高校に進学したことで視野が広がる経験もしたことや、地域づくりに興味を持ち始めたことで、「国際交流や地域の人とも交流できて、刺激を得られる場所を作りたい」と思っています。

 

自分から一歩踏み出すことで、見える世界が変わっていった。

 

Q:探究活動/マイプロジェクトに取り組もうとする中で、どんな学びや変化がありましたか

一番の変化は、「じゃんじゃん自分からやってみよう」と、「ダメもとでもやりたいことをやってみる」精神が身に着いたことです。今は、こうして居場所づくりに向けて構想を練ったり、カタリバオンライン for Teensのような外部イベントに参加して交流を楽しんだりしていますが、ここまで自分から行動するようになったのは、小3・中1・高1での経験があってこそだと思います。

 

小3の頃、私は「こちら!パーティ編集部っ!」という、後に私の軸となる本と出逢います。この本には、自分が惹かれた言葉をノートに集めた(標本にした)、『言葉の標本』が登場します。それを真似することや物語を通し「わたしも、ゆのちゃん(主人公)たちみたいに、真っ直ぐに行動できる人になるんだ!」と思い始め、私の原動力となっていったのです。「迷った時は前へ出ろ」「失敗したことでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければ成功になる」といった、言葉の数々と出逢い、自分を支え導いてくれる言葉達を見つけることができました。『言葉の標本』は、今も私のお守りです。

 

この本の影響で、「中学生になったら、私も部活で雑誌を作る!」と、意気込んでいた私でしたが、なかなか実現できませんでした。しかし、中1の3学期、それは突如実現します。マイプロなどの活動を支えてくださっている地域の方から、「マイプロでやってみるのはどう?」と声をかけていただいたのです。そうして、「地域情報雑誌」という形で制作・発行が実現し、「雑誌を作る」という夢が叶いました。これが「初めて自分から行動したプロジェクト」であり、ひとつのターニングポイントとなっています。

また、「言葉にして自分から行動すれば、願いは叶うというのは本当なんだな」と、改めて言霊を意識した出来事でもあり、言葉を大切にする理由にもなっています。

 

更に、1学年数十人しかいない離島の地元中学から、島外の高校の国際的なコースに進学し、考えが広がります。今までは限られたコミュニティの中でした物事を見られていませんでしたが、多様な国籍や価値観、経験を持った人々と接し、色々な人生の選択を見ていくことで「自分の幸せのために、もっと自由に動いてもいいんだ」と感じられるようになりました。今では、辛いこともあれど、交流することや、活動をしていくことが楽しくて仕方ありません(笑)

 

こうした、あらゆる出逢いやきっかけのおかげで、「とにかく行動して、学びを得ていこう!」と思えるようになりました。「学校でも家でもない『第三の居場所作り』という構想を実現したい!」と発信していけるようになりました。

▲上記 ぎゃわさんの原点「こちら!パーティ編集部っ!」

 下記 中1の時に作成した雑誌 ”Colorful”

 

見る前に、考える前に、跳んでしまおう!

 

Q:今回カタリバオンライン for Teensに参加した理由を教えてください

母がカタリバオンライン for Teensを見つけて紹介してくれたのが最初のきっかけでした。概要を読み進めていくと、色々な人と交流できるだけでなく、生涯役に立つスキルも身に付きそうだと思いワクワクしたので、プログラムに申し込みました。

 

一番印象に残っているプログラムはイベント企画です。自分で企画するだけでなく、他の人のイベントにも参加することができ、スライド作成や話し方などの勉強もすることもできて、とても刺激を受けたし、とても楽しかったです!

 

今までは、イベント企画もスライド作成も話し方も何となく自己流で進めていたため、具体的にどうしたらもっと伝わりやすくなるのかを、運営の方々の動きやフィードバックを見ながら学んだことで、スキルを身につけれることができ、一歩成長できました。

 

Q:最後に全国の高校生へメッセージをお願いします!

見る前に跳べ!です。自分から動くことは怖いです。けれど、やってみると案外楽しいですし、新しい出会いや知ることがあってワクワクすることが多いと思います。

 

また、たとえ失敗したとしても、経験を振り返れば次に活かせることもありますし、興味のあることについて「ああかな、こうかな」と考え込んでしまう前に、跳んでしまいましょう!ぜひ、色々なことに挑戦していってほしいと思います。